ウルトラマラソンを楽しむブログ

マラソンを楽しむために備忘録代わりにブログを作りました!

過酷すぎた横須賀・三浦100kmウルトラマラソン Part4(後半戦)

5月下旬に参加した

『第3回横須賀・三浦マラソン100km

みちくさマラソン』のレポートを書いていますが

まさかの容量となり、今回で第4回目。

 

最初はさらっとした備忘録にしたかったのですが

書きたいことが多すぎて

長々の連載となってしまいました。

 

なお、今までの記事はこちら

kaynerhythm17.hatenablog.com

kaynerhythm17.hatenablog.com

kaynerhythm17.hatenablog.com

 

 

 

第13エイド【ソレイユの丘】(71.5km地点)

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前回のPart3にも書いたけど

この【ソレイユの丘】は71.5km地点のエイドと

100kmウルトラマラソンのゴールを兼ねています。

残酷なことに、このエイドを出発したら

17km先の湘南国際村まで行き

また帰ってこなくてはならないのです。

 

どう考えても、心が折れるこのエイド設定。

このエイドが勝敗を分けるポイントになると思い。

ここに強力な援軍を準備しておきました。

 

その援軍とは・・・

 

妻です。

 

応援に来てくれる妻に

補給バックをお願いしたのです。

 

野辺山ウルトラマラソン

補給バックに好物を入れたおかげで

100km走れたという実感から

今回も無理言ってお願いさせてもらいました。

 

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スポーツドリンクはもう飽き飽きだったので

レッドブルをキンキンに冷やしてきてくれたことが

メチャメチャ嬉しかったです。

このエイドで、補給バックから

レッドブル&豆乳&OS1&ドライフルーツ&ナッツを

投入し、体力ゲージは見事に回復!

残り距離28.5kmで残り時間2時間50分という

間に合わなそうな時間設定だけど

一気にやる気が上がってきます!

 

妻と友人は

自分がこのエイドを出発した後に

応援のため17km先の湘南国際村へ先回りしてくれると言ってくれました。なおさら、半端な走りはできません!

 

妻と友人や周りのスタッフに暖かく見送られ

【ソレイユの丘】を出発!

必ず帰ってくると誓って!

 (ちょっと嘘付きました。

この時点で、帰ってこれないかもと思っていました)

 

後半戦 Part1(第13エイド71.5km〜第15エイド79.7km)

 

さあ、身体も気力も復活して

後半戦のスタートです。

 

妻と友人が待ち構えている88.2km地点の

湘南国際村】まで

何としてでも向かわなければなりません。

 

ソレイユの丘から荒井漁港へ抜け、

また海岸沿いを足が痛いなりにジョグで走ります。

周りのランナーに

「このペースじゃ制限時間間に合わねえな」

「俺はもう棄権しようかな」なんて

言われてモチベーションがダダ下がりになりますが、

 

「自分には17km先に待ってくれている人がいる!」

「ここで、辿りつかなかったら男じゃない!」

 

その一心でなんとか足を動かして前に進んでいきます。

 

長い長い、陸上自衛隊高等学校の直線を進んだ後は

第14エイド【西行政センター】(77.8km地点)へ到着

次のエイドまでが1.9kmと表示されていたので

ここのエイドではあまり休まず

最低限の補給をしただけで、再スタート。

 

しかし、この選択が間違えだった・・・。

 

気持ちよくエイドをスタートしたのは良かったけど

次のエイドがなかなか現れない

1.9kmなんて、普段のランだったら

15分もかからないはず。

その割にはいくら走っても、

いくら走ってもエイドに辿り着かない。

自分の体感速度が相当遅くなっているのか

それとも、心が走るのを拒否しているのか

それは分からない。ただ、この1.9kmはキツかった。

キョリ測で測ったら3kmありました)

 

ウルトラマラソンを走るための秘訣

 

足も気力も限界になってきたこの辺りで、

思わずウルトラマラソンを走るための秘訣を見つけてしまったので紹介します。

 

それは簡単なことだけど、

頭で理解するのは難しかったりします。

 

その秘訣とは

「笑顔で走る」「親指は突き出して走る」

「イケる!イケる!と口に出して走る」

この3点です。

 

秘訣と言っておいて、こんな簡単なことですみません。

 

ただ、この3点。本当に効果があったのです。

 

そもそも、私はスポーツ心理学に興味を持ち

メンタルトレーニングで有名な

SBTというものを習っているところでした。

北京オリンピック ソフトボール日本代表やマー君擁する駒澤苫小牧が優勝してマウンドでNo.1ポーズをしたのはこのSBTが発祥と言われています)

 

このSBT。ものすごく簡単に言うと

「"プラス思考"で人間の限界を超えられる」という考え方です。

そして、SBTではこんなことを習いました

「脳は"思考"よりも"言葉"を信用し、"言葉"よりも"態度""表情"を信用する」

 

ウルトラマラソンで死にそうな時、この言葉を利用したわけです。
 

脳は

「キツイ」「ツラい」「もうやだ」と思っている事より

「まだまだイケる!」の言葉を信用し、採用します。

さらに"笑顔"や親指を突き出しているポーズを

優先して信用し、採用します。

 

そのため、どんなにキツイと思っても

言葉や態度・表情を信用するので

力が湧くのです。限界を超えられるのです。

 

そもそも、人間の限界なんて、脳が勝手に自分の今までの未経験なものに対して拒否反応を示しているだけですからね。そうそう、簡単に限界までいきません。

(限界を超えるのを推奨しているわけではありません。無理な時は勇気ある撤退するのも大切です)

 

皆さんも、もし、「キツイ」「苦しい」と思った時には

言葉と、表情、態度をプラスにしてみてください。

真剣に思えば楽になりますよ!

 

後半戦 Part2(第15エイド79.7km〜第16エイド82.9.km)

さあ、そんな秘訣をもとに

「イケる!イケる!まだまだイケる!」と

笑顔で喋りながら足を引きずり

なんとか、第15エイド【佐島公園】に到着

 

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ここでのそうめんは美味しかった。

「胃も元気でまだ食べれる!」

「食べれるということはまだ元気ということ!」

「元気ということはまだ走れるということ!」

 

そう自分に言い聞かせ、第15エイドを再スタート!

 

もう、このあたりからは気力での勝負しかありません。

足がキツイのはもう分かりきっている。

あとは、いかに脳を騙しながら

淡々と一歩一歩を踏み出すか考えるだけ。

 

この時の時間は16時30分。

ソレイユの丘から8.5kmを80分かけているので

残り20kmを2時間半でゴールするには

正直かなり厳しい時間。

ただ、時間だとか、そんなの考えず

とにかく1歩1歩前進する!

それしかないのです。

 

そして、上りは歩き、下りは足を引きづりながらジョグをして、足を進めて、

なんとか第16エイド【立石公園】(82.9km)に到着。

もう、フラフラで瀕死状態です。

 

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時計の針を見ると到着時間が17時。

3kmを30分かけてしまった。

 

次のエイドで待っている妻にLINEをするけど

決して、「もうすぐ着くよ」と言える状態ではない。

なにせこの3kmを30分かかってしまった。。

次のエイドまで5.3km。

果たしてどれくらい時間が経ってしまうのだろう。

絶望感でいっぱいです。

 

しかも、この時、まだ自分は知らなかったのです。

 

この5.3kmがどれだけ苦痛で

どれだけ絶望感を与える5.3kmかということを・・・

今、思い出すだけで吐きそうになる・・・。

 

 

次回予告

さあ、長々の連載になってしまった。

この横須賀・三浦100kmウルトラマラソン

走行記ですが、いよいよ佳境を迎えました。

 

果たして、この終盤に待ち構えた魔物とは何なのか?

愛する妻の元へたどり着くことができたのか?

そして、制限時間内に100kmゴールができたのか?

 

次回がいよいよ最終回です。

お楽しみに!! 

 

次回はこちら

kaynerhythm17.hatenablog.com